【0】芸術団の概要と理念
芸術団の概要
●岩崎純一芸術団は、岩崎が展開している総合芸術理念(西洋芸術と東洋・日本芸術の融合の手法)に基づき、岩崎の芸術作品の有形化への協力や上演(モデル、被写体、モチーフ、演奏、舞踊、演技、台詞、歌唱など)を担当しています。芸術団以前から岩崎個人の音楽活動として開始された IJ ART MUSIC は、引き続き音楽部門として芸術団の一部を構成しています。和楽器曲や和歌は巫女舞、神楽、歌舞、歌合などに、オーケストラ・ピアノ曲はバレエ、洋舞などに、フュージョン・民族音楽・電子音楽はベリーダンスなどに、子供向けの曲は保育園での遊戯などに使用されています。岡山後楽園やハートランド倉敷、吉備路関連イベントでも上演されています。
●芸術団メンバーのほとんどが女性であることから、現在は女性局と一体となっており、女性局東京本部、女性局武蔵野支部、女性局吉備支部の集合体として設置、運営されています。一応は、武蔵野支部の所属となっています。
芸術団の理念
「総合芸術」とは、もちろん一般には、「文芸、音楽、絵画、造形芸術、身体表現などの融合芸術」を意味します。しかし、それと同時に、西洋人が自然に(人間中心主義や現代のような科学文明によらず、大地と調和して)この芸術様式を成したのは古代ギリシャ時代で、これは岩崎が専門とするニーチェが見抜いて論じています。かつ、「総合芸術(Gesamtkunst)」の語そのものを最初に生み出し、古代ギリシャへの回帰を目指したのも、ニーチェが賞賛し、岩崎も論じているワーグナーです。
岩崎も、古代ギリシャの芸術世界(および、元来その再興の試みであるオペラ・楽劇)を西洋芸術の最上形態と見ています。しかし、そもそも和歌の歌会・歌合や能楽など、日本の総合芸術や東洋の諸芸術・思想が、西洋の総合芸術に匹敵するか、これを上回る総合芸術性を有すると見ているのであり、一層日本的・東洋的な総合芸術を目指しています。芸術団としては、ここに日本女性の身体性を融合させた女性共同体芸術としての総合芸術を模索しています。