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岩崎式日本語の概要と研究会 : 岩崎式日本語 : 岩崎純一のウェブサイト
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岩崎式日本語の概要と研究会

岩崎式日本語の制作の目的など
岩崎式日本語研究会メンバー
岩崎式日本語に触れていただく際の注意点
岩崎式日本語の基礎データ
岩崎式日本語の使用者の概要
岩崎式日本語の用途
岩崎式日本語使用者の公表について
ご連絡・メールについて
類似の試みとそれらとの違い

岩崎式日本語の制作の目的など

 岩崎式日本語は、私岩崎純一が主に精神疾患の研究のために考案・制作している言語です。

 私は、解離性障害・恐怖症性障害・強迫性障害・不安障害・適応障害・統合失調症(精神疾患の項に解説あり)などの症状を持つ言語障害者や言語表現が不得手な人(特に、極端に寡黙で静謐な性格の人、集団行動・人前での口頭発表・面接試験・プレゼンテーションなどにおいて筆舌に尽くしがたい緊張や赤面・痙攣などを生じる人)に個人的に思い入れが強く、「人間が言葉を交わす」・「人間が他者に何かを伝える」とはどういうことかを考え続けています。

 その中で、かの宮沢賢治が構想したような農本的・文化的共同体のあり方を半ば模倣して、「岩崎式言語体系」というものを考え、主に「岩崎式日本語」という言語を制作しています。


岩崎式日本語研究会メンバー

 岩崎式日本語研究会は、考案者である岩崎純一と、考案に関わった当言語使用者のうち現代日本語の使用に支障なき者数人により構成されます。主に管理部門として文法の解説・管理・研究に当たるメンバーのことを指しています。使用部門は、使用者全員を含むわけではなく、使用者のうち管理部門を兼ねたメンバーのみで構成されています。

 岩崎純一の次の代表者は、研究会より選考されます。

●岩崎純一(代表。当サイトの管理人。岩崎式言語体系の考案者。大学時の研究分野はニーチェ哲学・実存哲学・実存主義・構造主義・言語学など。)
●青柳香織
●一条みさお
●江波戸優花
●裃ちの子
●北川良子
●吉備の斎の巫女
●神代の巫女
●さとし
●曽我部丹佳
●武田あさゑ
●つくりつくり姫
●戸井留子
●樋川夜涼
●道満幸江
●長満たき
●Haruo
●吉川りせ
●リュウジ

 岩崎人間学研究会の概要・メンバーもご参照下さい。


岩崎式日本語に触れていただく際の注意点

【注意】 言語名にあえて私自身の名を冠し、この言語が一個人の考案にすぎないことを強調している理由は、当言語にご関心を持たれた方(特に、母語の獲得過程の途上にいる乳幼児を育てていらっしゃる主婦や、身近に精神疾患者や知的障害者のいらっしゃる方)が、この言語を言語学会や心理学会などの公式な承認を受けている言語であるなどと勘違いなさって、当言語を不用意に子供・精神疾患者・知的障害者などに(ご本人が望む場合を除き)教育することを防止するためです。

 言語は、我々人間の自我や思考と密接に結びついています。教育関係者や言語学関係者であっても、言語学・哲学・精神病理学・心理学・数理論理学などに網羅的に触れた経験や、精神疾患者・知的障害者と長期的に接した経験のない方が唐突にこの言語に触れることは、大変危険です。

 また、元々この言語は、DV・虐待被害者を中心とする符牒型・秘密使用型の言語であり、加害者に届く情報(被害者の居場所や現在の症状などの情報)を撹乱させる言語、いわば加害者にとって「わけの分からない」言語である必要があるため、解説は公開できる限界の範囲内にとどめています。

 その他、以下の関連する注意事項も合わせてご覧下さい。
岩崎式日本語の使用者の方々向けの注記
精神病理学・精神疾患研究内の各注意事項
ご訪問者の方々向けのご留意事項


岩崎式日本語の基礎データ

系統: 日本語族(最類似言語は、平安日本語・台湾原住民諸語・アイヌ語・バスク語など)
話者人口: 極めて少ない(ほぼ10~15名で一定)
表記: 漢字仮名混じり(正字体・正仮名遣いも可能)
形態: 膠着語(こうちゃくご)
優勢要素: 主題優勢言語
文法格: 非主格・非対格型の独自の文法格体系
語順: SOV型またはS・O・Vが未分化
目的: 符牒型・思想型の芸術言語・後験語(アポステリオリ言語)


岩崎式日本語の使用者の概要

 現在、岩崎式日本語は以下の方々によって使用されています。変動はありますが、いつも全体で10~15名ほどの使用者を保っています。

 ○精神科・心療内科・神経内科などに通院されている(いた)方々

 ○精神病棟の開放病棟に入院されている(いた)方々
 ・・・統合失調症・妄想性障害の成人男性に使用者がいらっしゃいます。以前は女性の使用者もいらっしゃいました。

 ○総合支援学校・特別支援学級・知的障害者施設などの若者・成人の方々
 ・・・現在、発達障害の男性しか使用者がいませんが、言語学的なご関心を示して下さる方もいます。

 ○DVシェルター入所者の方々
 ・・・使用者の全員が女性ですが、当言語に興味をお持ちの期間が非常に短く、入れ替わりが激しい傾向にあります。
 使われ方としては、むしろ入所されているDVシェルターで受けた二次被害(こちらをご参照)を表現するための暗号のように用いる女性がいらっしゃいました。

 ○DV・暴力・虐待被害者専用の寮やソーシャルアパートメントにお住まいの方々
 ・・・使用者のほとんどが女性です。寮母さんやオーナー様などで当言語研究会の管理部門を手伝って下さっている方もいます。

精神疾患関連で今までに交流させていただいた方々の概要
(岩崎式日本語の使用者は、これらの方々の一部です。)


岩崎式日本語の用途

 現在、岩崎式日本語は以下のような用途に使用されています。

●使用者自身が見る文章
◆不安障害者・解離性障害者・離人症者・強迫性障害者などが、日々の食品・商品の買い忘れ、知人との約束の忘却、健忘・遁走による行動の混乱などを防ぐために、日記帳・ノート・冷蔵庫に貼るメモ用紙などに書く文章
◆現代日本語文では冗長な説明口調になる傾向にある解離性同一性障害などの簡潔な記録
(心身の調子が悪く、手を動かして文章を書くことが困難な時など。)
 【例】「私は、主人格ががんばり屋だけどうまくいかない25歳の女で、副人格1が30歳の落ちついた女で、副人格2が17歳のまだしっかりしない女で・・・」
  → 「わがみこ25歳、わたしすみこ30歳、わうむて17歳・・・」
◆家族・友人などに知られたくない学校・社会生活での苦痛体験などの記録
◆家族・友人などに知られたくない性的被害、性的症状、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティハラスメントなどの記録
(この場合、考案者岩崎にも分からない方法で、岩崎式日本語の文法を多少変更して記録している場合がある。許可を得られたものについては、変更の内容を教えていただいた上で、岩崎も解読中。)
◆詩・小説など(他人に見せる場合もある。)

●考案者岩崎純一宛ての文章
◆岩崎への精神疾患の報告
(十分な表現ができない場合が見つかるなど、文法改訂の指標となる。)

●使用者どうしの報告
◆解離性障害者・統合失調症者どうしの症状の報告

●考案者岩崎純一自身の文章
◆言語学的・日本語学的・文化人類学的・哲学的・論理学的研究への使用


岩崎式日本語使用者の公表について

 岩崎式日本語の使用者は、統合失調症・解離性障害などの精神疾患に罹患した方々や性的被害に遭った女性などであるため、基本的には本名の公表はおこなっておりません。
 しかしながら、考案者本人、研究会の数名については、この限りではございません。
 また、言語学的見地から見て意義があると考えられる使用者の岩崎式日本語文については、一般使用者による作成のものであっても、匿名でネット上で公開する作業を進めております。すでに一部は掲載しております。


ご連絡・メールについて

 岩崎式日本語および研究会関連のメールは、代表者岩崎への公式メール(学術関係、仕事のご依頼など)代表者岩崎への個人メール(ご質問、私信など)岩崎純一研究会準備室のいずれでも受け付けております。


類似の試みとそれらとの違い

 いわゆる人工言語は過去にも多くありますが、考案者と使用者との関係において最も岩崎式日本語に類似している言語は、イスクイル、エプン語、ラーダンであると思われます。いずれも「思考」と「言語」の関係やサピア=ウォーフの仮説の研究を目的の一つとしていた点で共通していますが、相違点もあります。

 イスクイルは、アメリカ合衆国の言語学者ジョン・クイハダによって考案され、膨大な言語学的情報・人間の思考を短い語で表記することを目的とした、極めて複雑な人工言語です。
 ただし、「言語の始原はどのようなものであったか」、「動物の鳴き声はどのようにして人間の言語に進化してきたか」といった、岩崎式日本語が最も深い関心を寄せる観点は、イスクイルには見られません。その代わり、イスクイルは、自然言語に近い岩崎式日本語が常に悩まされている「多義性」や「意味論的曖昧性」を、かなりの程度排除することに成功しています。

 エプン語は、サヴァン症候群の症状を有する青年に与えられた言語であるという点で、やはり社会的特殊者である精神疾患者を使用者とする岩崎式日本語に類似しています。
 しかし、エプン語がチョムスキーの普遍文法(UG)の有無を確認するために言語実験として教育されたのに対して、岩崎式日本語に関しては、取り立てて言語実験という形式は採用せず、使用者の求めに応じて文法を変化させています。むろん、長年に渡り、使用者が作成した岩崎式日本語文や使用者の精神様態の観察は続けていく予定です。

 ラーダンは、西洋の自然言語(印欧語族の一派で、現在の先進国を構成する国家の公用語)が女性よりも男性の思考に適するように構成され進化・発展しているかどうかを確認するために、サゼット・H・エルジンにより考案された言語で、フェミニズムの立場から多くの女性がこの言語に関わっています。
 確かにこのような言語観の一部は、「現代日本語に比べて明確な主格・対格構造を持たない曖昧な構文を岩崎式日本語では許容する」といった形で岩崎式日本語でも採用していますが、岩崎式日本語の使用者のほとんどが女性であるのは、あくまでも精神病理学上で確認されているように不安障害、PTSD、解離性障害などの罹患者には女性が多いことや、性的被害を受けた使用者に限れば全て女性であることなどによるもので、当初から男性中心言語への対抗を掲げて女性の思考への合致と女性による使用とを目的としたのではない点が、ラーダンとの違いと言えるでしょう。

 これらの次に岩崎式日本語に似ている言語は、小説や架空世界など芸術作品の中で使用される芸術言語、エスペラントなどの国際補助語、プログラミング言語などでしょう。
 岩崎式日本語は、かなり閉鎖的なコミュニティの中で使用される点で芸術言語に、自分以外の個人や集団を補助するために制作された点で国際補助語に、非常に論理学的・記号学的に文法が構成されており、かつ精神疾患者の使用するコンピュータへの実装も理論上は可能である点でプログラミング言語に、似ていると言えるでしょう。
 しかし、あくまでも架空言語志向ではなく現実志向である点、国際補助語ではないばかりか、むしろ現代日本語・現代日本社会に対する精神疾患者の違和感を記述することを目的としている点、プログラムとしての記述は副次的な目的である点で、それぞれの人工言語と異なっているでしょう。

【参考】
人工言語と自然言語の比較(incep's diary)