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岩崎純一のウェブサイト > 精神病理学・精神疾患研究 > 器質性精神障害
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器質性精神障害

精神医学的定義
精神医学的定義の概要
罹患者との個人的交流
「岩崎式日本語」にまつわる個人的交流
参考文献

精神医学的定義

 ICD-10 : F00-F09 症状性を含む器質性精神障害 (Organic, including symptomatic, mental disorders)
 DSM-IV-TR : 2 せん妄、痴呆、健忘性障害、および他の認知障害 (Delirium, Dementia, and Amnestic and Other Cognitive Disorders)
 DSM-IV-TR : 3 他に分類されない一般身体疾患による精神疾患 (Mental Disorders Due to a General Medical Condition Not Elsewhere Classified)
 DiseasesDB 29283, MedlinePlus 000739, MeSH D003704 : 認知症(痴呆) (Dementia)
 DiseasesDB 29284, MedlinePlus 000740, eMedicine med/3006, MeSH D003693 : せん妄 (Delirium)

精神医学的定義の概要

 器質性精神障害とは、脳や身体の明らかな病変によって生じる精神障害で、痴呆性疾患(認知症)やせん妄、頭部外傷後後遺症などを含む。

 認知症は、後天的な脳の器質的障害による知能の低下で、当然ながら昨今の高齢化社会において注目されている。

 せん妄は、見当識障害を特徴とする意識混濁や幻視の様態を指す。アルツハイマー型認知症者、アルコール依存症者、大手術後の患者などに見られる。

 ICD-10のF06群には、F20群以降の各精神・人格・行動障害のうち、器質性である障害が列挙されている。明らかな脳や身体の損傷が原因である場合、これら器質性精神障害とされる。

罹患者との個人的交流

 私の場合、精神疾患のうち、いじめ、虐待、性的暴行、人の死の目撃、災害の目撃などに対する心因反応(ストレス、ショック)による自我の変容を主症状とするものへの関心が中心であるため、器質性、あるいは高齢化や外傷によって生じる精神疾患や知能低下については、それほど詳しいとは言えない。また、外傷によって精神障害に陥った知人は、現在のところいない。

 しかしながら、心因性の解離性障害が器質性の若年の痴呆とされた例や、一時的なせん妄が解離性健忘であるとされた例などを見ているため、当然ながら注目していないわけではない。

 むしろ、「人間は、心因反応によって器質性または外傷後の精神障害と同様の精神障害に陥ることが“できる”」ことのほうが見るべき点であると考える。すなわち、心因反応は、物理的な脳細胞などの破壊や化学的なホルモンバランスの変容と同様の物理的・化学的変化をもたらしている。

 外科的手術が必要である脳や身体の損傷は、そもそも精神障害とは別に、手術によって是正してしかるべきものであるが、それを施したことによって精神障害が治癒するとは限らないことは、残念ながら執刀医に対する最大限の皮肉である。また逆に、脳卒中などによって言語機能・知能が失われた場合でも、数年経つともう片方の半球に言語野が形成されるなどして、言語機能が復活する場合があることに、人体の神秘を見る。

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「岩崎式日本語」にまつわる個人的交流

 2013年現在、器質性精神障害を持つ方は岩崎式日本語使用者にはいない。

参考文献(精神疾患研究のトップページに挙げた文献以外)

Calleo J, Stanley M (2008). "Anxiety Disorders in Later Life Differentiated Diagnosis and Treatment Strategies". Psychiatric Times 25 (8).
Fadil, H., Borazanci, A., Haddou, E. A. B.,Yahyaoui, M., Korniychuk, E., Jaffe, S. L., Minagar, A. (2009). "Early Onset Dementia". International Review of Neurobiology. International Review of Neurobiology 84: 245-262.
Newman, James K.; Slater, Christopher T. (editors) (2012). Delirium : causes, diagnosis and treatment. Hauppauge, N.Y.: Nova Science Publisher's, Inc.
下方浩史.我が国の疫学統計.日本臨床 増刊号 痴呆症学3 2004;62増刊号4:121-125
朝田隆.厚生労働科学研究費補助金 長寿科学総合研究事業 若年性認知症の実態と基盤整備に関する研究 平成20年度 総括・分担研究報告書、2009