岩崎純一のウェブサイト > 精神病理学・精神疾患研究 > 発達障害
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発達障害・学習障害

精神医学的定義
精神医学的定義の概要
罹患者との個人的交流
「岩崎式日本語」にまつわる個人的交流
参考文献

精神医学的定義

 ICD-10 : F80-F89 心理的発達の障害 (Disorders of psychological development)
 DSM-IV-TR : 1.2 学力[学習能力]の特異的発達障害 (Learning Disorders)
 DSM-IV-TR : 1.3 運動能力障害 (Motor Skills Disorders)
 DSM-IV-TR : 1.4 会話および言語の発達障害 (Communication Disorders)
 DSM-IV-TR : 1.5 広汎性発達障害 (Pervasive Developmental Disorders)
 DiseasesDB 4509, MeSH, D007859 : 学習障害 (Learning Disorders / Learning Disabilities)
 OMIM 209850, DiseasesDB 1142, MedlinePlus 001526, eMedicine med/3202 ped/180, MeSH D001321 : 自閉症 (Autistic Disorder / Autism)
 OMIM 608638, DiseasesDB 31268, MedlinePlus 001549, eMedicine ped/147, MeSH F03.550.325.100 : アスペルガー症候群 (Asperger Syndrome / Asperger Disorder)

精神医学的定義の概要

 学習障害や発達障害に代表される心理的発達の障害の一群である。

 DSM-IV-TRの「1 通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害」のうち、ICD-10の「F80-F89 心理的発達の障害」に該当するものは、上記の通りである。すなわち、ICD-10の定義においては、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などは発達障害に該当しない。

 発達障害は、昨今とみに話題になっている子供の障害の一つであり、文字の読み書きや算数の能力のような特異的な発達の障害、アスペルガー症候群、重度の自閉症などを含む。DSM5からは、広汎性発達障害(PDD)を中心に自閉の程度を連続体と見なす「自閉症スペクトラム(ASD)」の概念が導入されている。

 運動能力障害は、歩行、走行、起立、着座、協調運動など各種の運動にぎこちなさが見られるもので、アスペルガー症候群や知的障害のない軽度の自閉症の子供や若年者でこれを持つ者は、そのことに自分で悩み苦しんでおり、体育の授業を休んだり、通学・通勤を拒んだりするなど、日常生活にも影響が出るケースがある。

罹患者との個人的交流

 発達障害児や成人の発達障害者の方々との交流も、かなり長い。この発達障害と別項の知的障害の方々については、男性との交流のほうが多い。もっとも、統計の上でも、発達障害者も知的障害者も男性のほうが多い。

 そもそも私自身が、幼稚園や小学校の時代から、教師、友人、友人の母親たち、親類から「何か障害があるのではないか」と言われ、学校生活や社交、一族集合の場と言えば、そのような空気との闘いの場という印象であったし、「アスペルガー症候群」の語と概念が世間に普及し、「アスペ」などと俗称化して以降も、やはり「アスペ的なところがあるのではないか」といった言われ方をされることもあった。

 もっとも私は、幼少期から共感覚を持っているし、少なくとも1990年代に生産された国産車の車種はヘッドライトの形のみで当てることができたり、羅列的な事柄(世界史、日本史、元素番号、星の名前など)を共感覚や時空間配置によって記憶したりしてきたので、先方(発言者)のほうに特に偏見的な感情がない限り、同様の特徴が多く見られるアスペルガー症候群やサヴァン症候群に当てはまる人間ではないかと言われること自体は、あまり嫌ではない。

 とりわけ、サイトの共感覚のページに漢字およそ3000字の共感覚色を掲載しているが、このように色彩によって漢字を記憶しつつ成長し、現在社会人として行動できている点は、ほとんど奇跡的だと言われることが多い。

 重度の自閉症者の場合、言葉による交流自体ができないため、調べたことはないが、アスペルガー症候群や軽度・中等度の自閉症を持つ方々を調べたところ、案の定、共感覚をお持ちである方々が極めて多かった。私の共感覚観について、多くの一般の「典型的な定型発達者」としての共感覚者よりも、強度の共感覚をお持ちの精神障害者や自閉症者のご家族の方々から評価を頂いている理由も、そのあたりにあるのではないだろうか。

 しかし、なぜ私がいつまで経ってもアスペルガー症候群の診断を受ける気がないかというと、自分ほど色々な症例に当てはまると専門家や医師から言われた人を見たことがないからである。

 たとえば、ある精神科医は私をご覧になってアスペルガー症候群の基準を満たすとおっしゃったが、ある別の専門家はアスペルガー症候群ではなくて全般生不安障害であるとおっしゃった。また、別の学者は軽度の気分障害であるとおっしゃったが、さらに別の心療内科医は軽度の離人症であるとおっしゃった。あるいは、「文字に色が見え、音に色が見える」共感覚は、「その色でなければ気が済まない」点で強迫性障害の一種であるとする精神科医もいらっしゃった。
(ただし、私の場合、自分の共感覚色と異なる色で文字が描かれている場合でも、全く気に障らない。この点では、多くの共感覚者とも異なるようである。私の知るほとんどの共感覚者は、色が異なると気分が悪くなると述べている。)

 このように、会う人それぞれからありとあらゆる種類の判断や評価、疑似的な診断を受ける私のような人間は、定期健診や外科的手術が必要な病気以外(精神や発達にまつわる事柄)では病院にかからず、むしろ色々な心の苦悩を持つ方々に満遍なく関心を抱いてしまう「自分でもありがたいと思えるような本能」を大切にし、様々な精神疾患や発達障害をお持ちの方々のために活動したほうがよいと、自分でも思う。

▼ 私がご相談を受けて交流してきた、精神・身体症状共感覚その他の特殊知覚・症状を持つ女性が入居者の多くを占める、シェアハウス型の女性寮のサイトです。
 女性に特有の症状・知覚については、寮生に解説をお願いしています。
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シェアハウス型特殊女性寮 コンフィデンシャル・レディース東京(Confidential Ladies Tokyo)

「岩崎式日本語」にまつわる個人的交流

 岩崎式日本語の使用者のほとんどは女性であるが、発達障害をお持ちの使用者の方々はほとんど男性である。

参考文献(精神疾患研究のトップページに挙げた文献以外)

Payne, Kim John. “Simplicity Parenting: Using the Extraordinary Power of Less to Raise Calmer, Happier, and More Secure Kids”, Ballantine Books, 2010
Asperger, H.: Die“Autistischen Psychopathen”im Kindesalter. Archiv. fur Psychiatrie und Nervenkrankheiten, 117: 76-136, 1944.
Stephen J. Blumberg, Ph.D., et al.. Changes in Prevalence of Parent-reported Autism Spectrum Disorder in School-aged U.S. Children: 2007 to 2011-2012. National Health Statistics Reports. March 2013;(65).
Marcia A. Barnes; Fletcher, Jack; Fuchs, Lynn (2007). Learning Disabilities: From Identification to Intervention. New York: The Guilford Press.