岩崎純一のウェブサイト > 精神病理学・精神疾患研究 > 精神作用物質による精神・行動障害
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精神作用物質による精神・行動障害

精神医学的定義
精神医学的定義の概要
罹患者との個人的交流
「岩崎式日本語」にまつわる個人的交流
参考文献

精神医学的定義

 ICD-10 : F10-F19 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 (Mental and behavioural disorders due to psychoactive substance use)
 DSM-IV-TR : 4 物質関連障害 (Substance-Related Disorders)
 MeSH D019966 : 薬物依存症 (Substance-Related Disorders)
 MeSH D000437 : アルコール依存症 (Alcoholism)

精神医学的定義の概要

 精神作用物質による精神・行動障害は、ICD-10とDSM-IV-TRの双方で一群にまとめられており、挙げられている物質も、アルコール、アヘン、大麻、鎮静薬、コカイン、アンフェタミンなど、共通している。生体内に存在しない物質が生体内に入り、特に脳に影響を及ぼすことで生じる精神障害とされる。

罹患者との個人的交流

 器質性精神障害の項でも書いたが、私の場合、精神疾患のうち、いじめ、虐待、性的暴行、人の死の目撃、災害の目撃などに対する心因反応(ストレス、ショック)による自我の変容を主症状とするものへの関心が中心である。

 そのため、精神作用物質の意図的摂取によって引き起こされる精神・行動障害には、それほど詳しいとは言えない。また、アルコール中毒者や違法ドラッグ・脱法ドラッグ摂取者も、私の知る限りでは身近にはいないため、物質関連障害の情報が常時入ってくるような状況にない。

 しかしながら、私が生まれつき有し、主な研究の対象としている共感覚は、幼児期には皆有していたと言われるほか、LSDなどの幻覚剤によっても引き起こされることが欧米の研究で確認されている。また、大量に摂取する限り、アルコールやカフェインによっても、文字に色が付いたり音が色で聞こえたりする知覚が生じる。

 ただし、これについても、器質性精神障害の項で述べたのと類似した見解を私は持っている。すなわち、私のような共感覚者の脳は、違法・脱法の各種薬物なしで(生得的なホルモンや神経伝達物質の分泌機構のみで)麻薬的効果を自身にもたらす本能が備わっているということだけは言えるのであるが、そのことと、アルコール依存症や薬物依存に陥ったりする精神障害者の脳のメカニズムは、全く別個に研究しなければならないだろう。

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 女性に特有の症状・知覚については、寮生に解説をお願いしています。
 →→ ●精神・身体症状、共感覚、その他の特殊知覚・症状の解説の分担などについて

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「岩崎式日本語」にまつわる個人的交流

 2013年現在、物質関連障害を持つ方は岩崎式日本語使用者にはいない。

参考文献(精神疾患研究のトップページに挙げた文献以外)

Dart, Richard C. (1 December 2003). Medical Toxicology (3rd ed.). USA: Lippincott Williams & Wilkins. pp. 139-140.
Chastain, G (October 2006). “Alcohol, neurotransmitter systems, and behavior.”. The Journal of general psychology 133 (4): 329-35.
Sutton, Philip M. (2007). "Alcoholism and Drug Abuse". In Michael L. Coulter, Stephen M. Krason, Richard S. Myers, and Joseph A. Varacalli. Encyclopedia of Catholic Social Thought, Social Science, and Social Policy. Lanham, MD; Toronto, Canada; Plymouth, UK: Scarecrow Press.
WHO Programme on Substance Abuse (1996-11) (pdf). Rational use of benzodiazepines - Document no.WHO/PSA/96.11 (Report). World Health Organization
WHO (2003). WHO EXPERT COMMITTEE ON DRUG DEPENDENCE - Thirty-third Report / WHO Technical Report Series 915 (Report). World Health Organization. pp. 22.
WHO (2004). Neuroscience of psychoactive substance use and dependence. World Health Organization. pp. 107-109.
WHO (2009-09-31). Clinical Guidelines for Withdrawal Management and Treatment of Drug Dependence in Closed Settings. World Health Organization
松本俊彦 『薬物依存とアディクション精神医学』 金剛出版、2012年2月