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日本共感覚研究会
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共感覚の定義標準化・研究協力・学会設立法務活動

共感覚の定義標準化活動

「共感覚」及び「共感覚者」の学術的定義の標準化の提言及び保護の宣言

 本会の用いる「共感覚」及び「共感覚者」の語(テクニカルターム)は、以下の提言及び宣言に基づいています。日本の共感覚研究動向に基づき変更されていきますが、役員・会員資格はこれに束縛されます。

 この厳格な定義は、本会の役員・会員たる真正の共感覚者を「選ばれし者」として扱うためではなく、スピリチュアル業界・広告業者・詐欺業者などが「共感覚」の語を「恣意的に使用できないように」し、本会の品格と風紀を保ち、日本の共感覚研究全般の健全化を推進するために設けるものです。

「共感覚」とは何か、どのように可視化されてきたか

「共感覚」とは、複数の五感の混交(クロスモダリティ)を言い、近年、科学の諸分野で検証がなされたり、芸術の諸分野で生かされたりしています。

 例えば、本会の岩崎純一会長は、自身のウェブサイト内の知覚・共感覚の各ページにおいて10年以上に渡り共感覚の記録を公開しておりますので、どのような知覚様態のことを共感覚と呼ぶのかを視覚的にご理解いただくことが可能です。

◆会長の個人サイト内の関連ページ
 ●知覚・共感覚
 ●私の共感覚記憶データベース
岩崎純一の共感覚データベース
岩崎純一の共感覚データベース(脳内デパート版)岩崎純一の共感覚データベース(3D映像操作版)

共感覚研究者の皆様へ(トートロジーの回避および「品格ある丁寧な学術研究」のお願い)

 しばしば、共感覚の定義(「共感覚とは何か?」)について、共感覚者当人ばかりでなく研究者までもが「文字や音に色が見えること」などとのみ答えます。また、そのように論文中に記述しています。

 ところが、これは論理学的には「トートロジー(tautology、同語反復)」と言って、科学研究の場において最もやってはならないレトリックの一つです。

「共感覚(文字や音に色が見えること)とはどういうことか?」と問われているのですから、現時点における定義の妥当性(仮説段階か定説段階か)にかかわらず、例えば「電磁波や音波が視神経や聴神経を電気的情報として伝播する際、各脳神経を相互横断して大脳の視覚野や聴覚野に電気的情報が到達すること」といった言明こそが「定義」となります。例えば、これに当てはまる者を「共感覚者」、当てはまらない者を「非共感覚者」と呼称すべきであって、これに先立って「共感覚者」が存在するわけではありません。

 このことは、純粋に論理学への理解の問題であって、代表者挨拶でも述べました発達障害の例と同様であると言えます。

 このような定義をとりわけ日本の研究者が丁寧におこなっていないことが、セラピストや広告業者、詐欺業者などによる「共感覚」の語の不当利用につながっていないとは考えがたい現状がございます。

 共感覚・知覚研究を本業とせず、MRI機器などの高額な検証機器を準備する予算を捻出できない私たち役員や、発達障害・自閉症を抱える多くの会員に先立って、研究者の皆様にはよりいっそう丁寧で真摯な学術研究をお願い申し上げる次第です。

「共感覚スペクトラム」の提唱

 近年、発達障害の下位分類であった自閉症やアスペルガー症候群などについて「自閉症スペクトラム(Autistic Spectrum Disorders、ASD)」なる概念が提唱され、米国精神医学会の精神疾患分類の最新版においては正式に採用されています。

(発達障害やASDの項目分類・診断基準等の動向についても、岩崎会長が追っていますので、以下のページをご参照下さい。)
 ●精神病理学・精神疾患研究
 ●発達障害・学習障害

 共感覚についても、強度の共感覚を有する者から共感覚を持たない者までがスペクトラム(連続体)を成している可能性があり、とりわけ発達障害児に強度の共感覚が多く見られることから、本会では「共感覚スペクトラム」の概念を提唱いたします。

 ただし、これはあくまでも共感覚の傾向と人口分布を言ったものであって、代表者挨拶や上記共感覚研究者の皆様へにおいて述べたような共感覚研究の発展のための定義の厳格化(検証するに足る共感覚者と一般多数の非共感覚者との学術目的での峻別)については、引き続き推進いたします。

共感覚と発達障害・自閉症スペクトラムとの関連への言及のタブーの打破について

 近年、海外では発達障害児・自閉症児に共感覚が見られる確率が高いとの検証結果が得られている。(Simon Baron-Cohen at the Autism Research Centre at Cambridge University, 2013など)

 現会長の岩崎も会長の個人サイトへの訪問者を10年以上に渡り調査し、同様の報告をしている。
(会長のサイト内のご訪問者の統計に掲載。共感覚や精神疾患に関する各種統計を網羅している。年齢別、男女別、発生原因、他の知覚や精神疾患の併発率など。)

(発達障害やASDの項目分類・診断基準等の動向についても、岩崎会長が追っていますので、以下のページをご参照下さい。)
 ●精神病理学・精神疾患研究
 ●発達障害・学習障害

 ただし、日本においては、共感覚と発達障害との関係に関心を持つ研究者は少なく、半ば忌避反応や批判的意見を示す研究者もいる。

 日本の共感覚研究の最先端を担う研究室の一つである東京大学大学院 人文社会系研究科(文学部) 心理学研究室(統合的認知研究グループ)の実験・インタビュー調査に岩崎会長や会員が参加したときでさえ、共感覚と発達障害の関係を報告した結果、「共感覚と発達障害との間に関係があると考える研究者や医師がいるのかもしれないが、我々はそれについては疑問で、発達障害児に共感覚が多いとは考えない立場だ」との回答が横澤一彦教授や浅野倫子特任研究員より得られている。

 一方で、発達障害・自閉症の研究者・学会の側からは、例えば、日本発達障害学会一般社団法人 日本自閉症協会への問い合わせでは、「発達障害者・自閉症者に共感覚者や直観像記憶の保持者が多いことは、我々のように彼らを日々観察している人間にとっては自明のことであるから、ぜひ連携を模索したい」、「発達障害・自閉症と共感覚の深い関係を認めるか否かは、障害者に対する共感覚研究者の個人的な思いや姿勢によって異なっているのではないか」との回答があった。

 共感覚と発達障害との関係について忌避または批判する態度は、「米国精神医学会の精神疾患分類に定義されていない共感覚を、そこにおいて精神疾患の一種たる障害として定義されている発達障害と同様に扱われては困る」といった心境から生じているかもしれないし、また、「共感覚者は女性に多いにもかかわらず、発達障害者・自閉症者は男性に多く、整合性がとれないではないか」といった意見から生じているかもしれない。

 しかし、後者も後者で、不当なレトリックである。「共感覚者は女性に多く、発達障害者は男性に多いにもかかわらず、発達障害者の中に共感覚者が多い」理由は、「自らの共感覚を言語コミュニケーションによって報告できる共感覚者は、発達障害を持たない女性に多い」からであって、「発達障害者が男性に多い」ことは「共感覚者が女性に多い」という統計の直接的な根拠である。
(なお、この問題については、共感覚 Q & Aの「共感覚者は女性に多いのですか?」でも会長が回答している。)

 本会は、共感覚と発達障害・自閉症スペクトラムとの関連への言及をタブーとは考えておらず、これらの知覚様態や症状を持つ人々をもまた社会人の一員として当然のごとく受け入れ、その能力を肯定的に取り上げていく次第である。

共感覚研究者への協力活動(研究者および会員の方々へ)

実験や聞き取り調査への役員・会員の参加、被験者集めへの協力

 本会では、研究者の皆様に会員の皆様を被験者として紹介させていただきます。

 とりわけ、被験者集めに苦慮している無名の共感覚研究者(大学院生、学部学生を含む)への被験者の紹介・斡旋をおこなっています。

 被験者を募集されている研究者の方は、本会のメール宛にご連絡下さい。

 また、会員の皆様には、規程により会費をご負担いただかない代わりに、研究者へのご協力をお願い申し上げます。すでに役員の参加協力によって優良な研究者であるとの確証が得られている研究者については、調査報告書・議事録にて報告しておりますので、ご活用下さい。

 これまでに岩崎会長が個人で依頼を受けた際、被験者集めに大変苦労した経験から、日本の共感覚研究の円滑化を図っていく所存です。
(共感覚者は多くいるものの、自分自身の共感覚への関心が長続きする被験者がごくわずかしかおらず、急に連絡が取れなくなる被験者が多いことに起因する。)

 実験や聞き取り調査へのご参加は、本会を通さなくてももちろんご自由ですが、その実験手法などの科学的信憑性や適法性についてはご報告いただければ幸いです。

 なお、従来通り岩崎純一会長個人宛てにメールを送りたい場合、以下の会長のサイトの該当ページをご覧下さい。
 ●公式メール(学術関係、仕事のご依頼など)
 ●個人メール(ご質問、私信など)

学会設立法務活動

 いつでも本会を母体として法人としての「日本共感覚学会」を設立できるよう、非営利型法人の法務・行政に長じた役員を迎え、一般社団法人への認可申請及び公益社団法人への認定申請を常にスタンバイしています。
(ただし、NPO法人への移行は計画・検討されておりません。)

 本会を母体とする日本共感覚学会などの新機関・新法人を設立するにあたり、会費制度を創設させていただくことがございます。
(現在、ほとんどの費用は会長が負担しております。)

 ただし、日本共感覚協会など、本会以外の既存の共感覚に関する学術系団体が活動を再開するか、事実上の学会として機能した場合、本会はこのまま調査・監督業務を継続いたします。

 また、「共感覚」や「共感覚者」といった概念が日本国の法令においていかなる解釈をされるか、法学的・社会学的な観点からの試みも随時おこなっております。


参考文献
http://www.cam.ac.uk/research/news/synaesthesia-is-more-common-in-autism
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/11/131119193908.htm
International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems 10th Revision (ICD-10) Version for 2010 (Online Version)". Apps.who.int. Retrieved on 2013-04-16.
WHO (2010) ICD-10: Clinical descriptions and diagnostic guidelines: Disorders of adult personality and behavior
American Psychiatric Association (2000). Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (4th ed., text revision). Washington, DC: American Psychiatric Publishing.
American Psychiatric Association (2013). Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (5th ed.). Arlington, VA: American Psychiatric Publishing.
"Intellectual developmental disorders: towards a new name, definition and framework for "mental retardation/intellectual disability" in ICD-11". World Psychiatry 3 (10): 175-180. October 2011.
『ICD-10 精神および行動の障害-臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』 監訳:融道男/中根允文/小見山実/岡崎祐士/大久保善朗、医学書院、2005年11月
『DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引・新訂版』 訳:高橋三郎/大野裕/染矢俊幸、医学書院、2003年8月
精神科病院入院患者の状況 独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
精神疾患: メルクマニュアル18版 日本語版
医学用語集めでぃっく
『EBM精神疾患の治療〈2006‐2007〉』 上島国利、三村將、中込和幸、平島奈津子、中外医学社、2006