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日本共感覚研究会
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研究会概要と会長挨拶

 本会は2015年7月末より、再び岩崎純一のウェブサイト個人交流会・勉強会の一つとして機能しております。
個人交流会・勉強会

役員・会員の活動の模式図

会長挨拶(本会を設立した趣旨と目的)

岩崎純一

◆冒頭のご挨拶

「共感覚」とは、いわゆる「音に色が見える」、「文字に色が見える」などの五感の混交を言い、このような知覚様態を持つ人は「共感覚者」と呼ばれています。

 日本では、海外に比べて共感覚やその周辺の知覚様態に関する研究は遅々として進んでおらず、その間にむしろ共感覚にまつわる社会的諸問題(共感覚者を騙った詐欺セラピーや危険ドラッグを用いた共感覚体験など)が蔓延するに至っており、このたび、「岩崎純一のウェブサイト」へのご訪問者や会長である私(岩崎)を中心に、日本共感覚関連動向調査会、そして日本共感覚研究会を設立する運びとなりました。

 全ての会員が役員名簿、役員・会員資格に掲げる資格条件を満たす共感覚者またはその保護者・協力者です。さらに、役員には新一般法人・公益法人に関する各種法令および法人移行業務に長じたメンバーを迎えており、最終的には一般社団法人化または公益社団法人化を展望いたします。

◆日本における共感覚の実態

 共感覚は各共感覚者によって、「ドレミのミの音は青緑色」、「ひらがなの“か”は赤色」などの極めて独特で具体的な言明として示されるため、現在、とりわけ日本においては、大学等の研究機関の少なからぬ研究者によって、検証実験が省略され、こういった証言のみに基づいて研究論文が執筆・発表されています。

 この手法自体は、共感覚者に対する信頼に基づいており、むしろ科学の場ではなく、幼児教育や小学校などの場において丁寧に運用される限り、ほほえましいものであるとも思われます。共感覚を持つ子供でも理解できる日本語による具体例も多用されることから、研究者と成年の共感覚者の間のみならず、研究者と子と保護者の間でも、会話を楽しむことができるはずです。

 これに対し、例えば、昨今社会的な知名度も高まっている「発達障害」の診断基準は、世界保健機関や米国精神医学会が公表している疾病分類に「多軸診断」として定められており、診断基準の見直しと改訂は継続されているものの、どの国の医師や医療機関、教育機関が「発達障害者」を扱う場合にも、まずはこれらの診断基準に束縛され、恣意的に診断を下したり薬を処方したりすることができないシステムになっています。

 このことは、これに当てはまらない軽度の潜在的な発達障害者を医療や教育の場から排除する目的では毛頭なく、「発達障害である者」と「発達障害でない者」との境界を明確化することで学術研究を充実させ、むしろ「発達障害」の診断の乱発と「発達障害者」の人口の肥大化による真の「発達障害者」への支援不足を防止・解消するためだと言えます。

 しかしながら、とりわけ日本における「共感覚」については、そのような統一的な判断基準が存在せず(存在しないがために、共感覚は「病理」、「疾患」、「症状」、「症候」、「症候群」などのいずれでもなく、一方で科学用語・テクニカルタームでも文学用語でも宗教用語でもあります)、大学教員、研究者、学生、科学者、文学者、セラピスト、スピリチュアルカウンセラー、霊能者、宗教者、思想家、広告業者、詐欺業者、行政機関など、極めて広範囲の職業や学業や犯罪に従事する日本国民が、自由奔放にこの「共感覚」の用語を使用し、「共感覚」で生計を立ててさえいる状況にあります。

 こうして、会長である私の個人サイト「岩崎純一のウェブサイト」にも、共感覚に関連する心理的・金銭的被害や、共感覚児童に対する学校でのいじめや親からの虐待被害の相談を頂くようになりました。

◆共感覚をめぐる日本国民の意識の特徴とその良し悪し

 ただし、こういった問題には、一方には「共感覚」というテクニカルターム自体の曖昧さと不備の側面がありますが、もう一方には良くも悪くもほとんど社会学的・宗教学的・民俗学的に分析すべき「何でもありの日本人の国民性」があると考えます。とりわけ、昭和期からオウム真理教による各事件発生の時期まで、同団体の信者に限らず流行したオカルト科学ブームと全く同質のものであると思われます。

 昨今、とりわけ欧米においては、それぞれの国ごとに米国共感覚協会、英国共感覚協会といった正規の共感覚協会が研究者・共感覚者の相互協力によって設立されており、共感覚の科学的研究、検証実験等の際には、上記の疾病分類に匹敵する厳格さをもって行われる一方で、共感覚をあえて文学表現などとして用いる際には、それが科学的タームでないことに比較的自覚的でありつつコミュニケーションを楽しむ時代になっています。

 これは本来、極めて境界の曖昧な感性的事態を高度な学問として扱う際に、当事者が当然持っておくべき態度であると言えると考えます。欧米においては、英語圏を中心に、科学的タームとしての共感覚は、“grapheme → color synesthesia”や“color-graphemic synesthesia”などとその表記法が研究者間で合意されており、そういった細かな試みが、共感覚を保持しないにもかかわらず保持しているかのように謳うセラピストやスピリチュアルカウンセラーによる共感覚の不当利用を少なからず抑止していると言えるでしょう。

 日本における事実上の共感覚学会に該当し、10年をかけて遺伝子研究に取り組む予定である日本共感覚協会(当調査会役員も参加)は、それなりの会員数を誇ってはいるものの、大学等の予算が付けられ助成金が出ているわけでもなく、もっぱら主宰である女性研究員らが被験者集めに奔走している状況です。

 その間、テレビなどのメディアが先行して共感覚特集を広く放映したため、学術的な内容の番組もあったにもかかわらず(あるいは、学術的な内容であったがためにそれを担保として)、セラピストやスピリチュアルカウンセラーが共感覚者をも騙る結果となり、今では日本において「共感覚」と言えば、これらの人々が主張する「他人の人生の幸・不幸についてのオーラ診断の能力」、「他人の人生を占う自身のすばらしい感性」のことになっている現状があります。

 日本においては、学術概念としての共感覚を指すテクニカルタームは「共感覚」の一語しか存在せず、「音波視覚」や「電磁波聴覚」といった厳格なテクニカルタームはありません。かえって欧米よりは柔軟な学術研究が展開できたはずのこのような曖昧さの担保によって、「共感覚」が意図的に曲解または拡大解釈され、毎年、収拾がつかないほど多くのセラピストやスピリチュアルカウンセラーが生み出され、学術界における共感覚の研究者の数を圧倒しています。

◆本会設立の宣言

 私が2007年から現在までに参加してきた在野の共感覚者サークルは、4つほどありますが、共感覚者には女性が多いとの有意な検証結果が欧米で出ていることや、男性参加者に特有の羞恥心などもあってか、その全てにおいて男性参加者は私一人となってしまっております。

 今後、日本共感覚協会やこれらの共感覚女子サークルを母体として、新公益法人制度に基づく法務を滞りなく行う一般社団法人や公益社団法人としての日本共感覚学会を設立することは、組織運営能力の問題よりも、それらの学究的精神でさえセラピストやスピリチュアルカウンセラー、危険ドラッグの市場規模に打ち勝つことができないという意味において、ほとんど不可能であると考えられます。

 現状の打開の要請を大学等の共感覚研究者、研究機関等に対してもおこなっていく予定ではありますが、日本における学術的な共感覚研究は、多くの場合、副次的な「ついで」研究(心理学のついでや神経科学のついでに共感覚に触れてみる)であり、予算もほとんど付けられないため、現状は厳しいと言わざるを得ません。

 以上のことを踏まえ、ここに数名の共感覚者の出資及び調査協力により、将来的な日本共感覚学会の設立を展望し、その準備計画のための共感覚関連動向の調査を行う機関として、この団体を設立し、活動いたします。

 2013年4月1日 会長 岩崎純一 筆、2015年6月1日 一部改訂

ご連絡用アドレス

 ご連絡は、次のいずれの方法でも受け付けています。

▼ 研究会の担当者に連絡したい場合、下記のアドレスまでお願いいたします。
 日本共感覚研究会窓口・・・synaesthesia@iwasakijunichi.jpn.org
 ●宛名:山本幸子、長谷川美咲のいずれかの担当者まで。

▼ 岩崎純一研究会の担当者に連絡したい場合、下記のアドレスまでお願いいたします。
 岩崎純一研究会代表窓口・・・office@iwasakijunichi.jpn.org
 ●宛名:佐々美世子、上野紗奈、伊田小春、佐々木愛華のいずれかの担当者まで。

▼ 岩崎純一(会長)に直接連絡したい場合、岩崎のメールアドレス(下記ページ内)までお願いいたします。
(この場合、他の役員には届きません。)

◆ 岩崎宛ての公式メール(学術関係、仕事のご依頼など)
◆ 岩崎宛ての個人メール(ご質問、私信など)
◆ 岩崎宛てのメールフォームもお使いになれます。
 ●宛名:岩崎純一

活動資金の拠出の現状と間接的なご支援のお願い(岩崎純一会長より)

 本会では、発達障害・学習障害を抱える共感覚者などにも会員の門戸をひらくため、会費を一切課しておらず、活動資金のほとんどを役員が拠出しております。

 現在のところ、役員の不断の努力により、喫緊にカンパなどのご寄付・ご支援が必要な状況にはございませんが、本会の活動にご関心があり、ご寄付・ご支援を希望される場合には、母体である岩崎純一の個人交流会・勉強会へのご寄付・ご支援としてご一報下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

法令に基づく表示

 なお、以下の拙著(電子書籍を含む)をお手に取っていただくことも、ありがたいご支援の一部となっており、そのご支援分は現在のところ、特に共益的で社会貢献度が高いと考えられる本会と、母体としての岩崎純一の個人交流会・勉強会の活動に回しております。

 また、会長・役員が大学などで講義・講演をさせていただけることも、同様の励みとなります。

著書の紹介ページへ
『音に色が見える世界 「共感覚」とは何か』 『私には女性の排卵が見える 共感覚者の不思議な世界』

 ただし、理事会において本会の一般法人化または公益法人化が議決された場合、定款・細則・規程を変更し、寄付金や助成金の受け入れの規定や会費制度を設けるものとします。

共感覚を研究する大学教員や民間企業研究員などの会員参加希望について

 共感覚研究を行い、論文を発表したり学会において学説を主唱したりする社会的立場であるこれらの方々は、これらの方々の動向を中立的に調査する「共感覚当事者」のコミュニティである本会に、基本的にはご参加いただけません。

 どうしてもご参加いただきたい場合は、自らが属する大学等の研究機関を除く研究機関の被験者となっているか、特別に会員として認められるなど、定款・細則・規程を厳密に満たしている必要があります。自らの共感覚を自ら研究しているというだけでは、会員となることができません。

 学生時代に指導教官の元で被験者や自らの共感覚を研究し、論文を書くなどした上で、大学教員等となった方の場合は、自らの共感覚の真実性が第三者の観点によって担保されていますので、会員となることができます。

 ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。